2021年9月25日 / 最終更新日時 : 2021年9月25日 touzainozomu 詩歌漫遊 山里のそともの岡の高き木にそぞろがましき秋蝉の声 西行 山里のそともの岡の高き木にそぞろがましき秋蝉の声 西行 訳)山里の 陰ふかき岡の 高い木の上に なにとなく心をぞわぞわさせる 秋蝉の声 ○『山家集』上、秋。詞書「山里に人々ま […]
2021年9月23日 / 最終更新日時 : 2021年9月23日 touzainozomu 詩歌漫遊 何となくさすがに惜しき命かなあり経ば人や思ひ知るとて 西行 何となくさすがに惜しき命かなあり経へば人や思ひ知るとて 西行 訳)なんとなく やはり捨てるには惜しい この命 生き長らえれば、あなたが この恋心をしってくれるかもしれないから […]
2021年8月2日 / 最終更新日時 : 2021年8月2日 touzainozomu 詩歌漫遊 旅人の分くる夏野の草しげみ葉末に菅の小笠はづれて 西行 旅人の分くる夏野の草しげみ葉末はずゑに菅すげの小笠をがさはづれて 西行 訳)旅人が 分けてゆく夏の野原 草が高く茂っているからか 葉末に菅の小笠が浮かび上がって まるではずれているよう […]
2021年6月9日 / 最終更新日時 : 2021年6月9日 touzainozomu 詩歌漫遊 さみだれの晴れ間も見えぬ雲路より山ほととぎす鳴きて過ぐなり 西行 さみだれの晴れ間も見えぬ雲路くもぢより山ほととぎす鳴きて過すぐなり 西行 訳)五月雨どき なかなか晴れない 雲のみちを 山ほととぎすが 鳴きながら過ぎてゆくようだ   […]