2021年10月26日 / 最終更新日時 : 2021年10月26日 touzainozomu 詩歌漫遊 思ふことさしてそれとはなきものを秋の夕べを心にぞ問ふ 宮内卿 思ふことさしてそれとはなきものを秋の夕べを心にぞ問ふ 宮内卿 訳)おもい憂えること とりたててあるわけでは ないはずなのに。 秋の夕べというものはなんなのでしょう こころに独り問う &nb […]
2021年10月20日 / 最終更新日時 : 2021年10月20日 touzainozomu 詩歌漫遊 旅寝する蘆のまろ屋の寒ければ爪木樵り積む舟急ぐなり 源経信 旅寝する蘆のまろ屋の寒ければ爪木樵り積む舟急ぐなり 源経信(1016〜1097) 訳)旅寝する 蘆で葺いたあばら屋が 寒いので たきぎを切って積んだ 舟が急いでいるのだろう ◯『新古今和歌集』巻十、覉旅。九二七。詞書「 […]
2021年10月16日 / 最終更新日時 : 2021年11月7日 touzainozomu 遊歩漫想 遊歩漫想 はじめに わたしはこれをだれかにむけて書くのではない。わたしはわたしのために書く。わたしはなにかを主張するためには書かない。もちろん結果としてある主張を述べることもしばしばあるでしょうが、それはその主張をめざして書い […]
2021年10月16日 / 最終更新日時 : 2021年10月17日 touzainozomu 詩歌漫遊 野原より露のゆかりを尋ね来てわが衣手に秋風ぞ吹く 後鳥羽院 野原より露のゆかりを尋ね来てわが衣手に秋風ぞ吹く 四七一 後鳥羽院 訳)野原から ちょっとした縁のある者を、ああこの涙を はるばると尋ねて来て 我が衣手に 秋風が吹いているのだ ◯『新古今和歌集』巻五、秋下。「露」は […]
2021年10月12日 / 最終更新日時 : 2021年10月13日 touzainozomu 詩歌漫遊 おとろへし蠅の一つが力なく障子に這ひて日はしづかなり 伊藤左千夫 おとろへし蠅の一つが力なく障子に這ひて日はしづかなり 伊藤左千夫 ◯わたしたちは知らずしらず生き物を差別している。犬をなでるのはほほえましいが、海鼠をなでれば異常とされる。このちがいはどう […]
2021年10月10日 / 最終更新日時 : 2021年10月10日 touzainozomu 詩歌漫遊 うちひさす宮道を人は満ち行けど我が思ふ君はただひとりのみ 柿本人麻呂歌集 うちひさす宮道みやぢを人は満ち行けど我あが思もふ君はただひとりのみ 柿本人麻呂歌集 二三八二 訳) ウチヒサス 宮殿へとつづく道に 人びとが満ちていますが わたしが想うきみは ただひとりしか […]
2021年10月9日 / 最終更新日時 : 2021年10月9日 touzainozomu 詩歌漫遊 馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし 長塚節 馬追虫うまおひの髭ひげのそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし 長塚節(1879~1915) ○明治四十年「初秋の歌」より。「馬追虫」はバッタの一種で、「すいーちょん、すいーちょん」と […]
2021年9月30日 / 最終更新日時 : 2021年9月30日 touzainozomu 詩歌漫遊 まだ知らぬ人をはじめて恋ふるかな思ふ心よ道しるべせよ 二条太皇太后宮肥後 まだ知らぬ人をはじめて恋ふるかな思ふ心よ道しるべせよ 二条太皇太后宮肥後 訳)まだよく知らない あの人をはじめて 恋しくおもいます あなたをおもう心よ 行くべき道を示しておくれ […]
2021年9月28日 / 最終更新日時 : 2021年9月28日 touzainozomu 詩歌漫遊 はるかなるもろこしまでも行くものは秋の寝覚めの心なりけり 大弐三位 はるかなるもろこしまでも行くものは秋の寝覚めの心なりけり 大弐だいにの三位さんみ 訳)はるか遠く 唐土もろこしまでも 行くものは 夜長の秋にはっと目覚めた このこころなのだなあ […]
2021年9月25日 / 最終更新日時 : 2021年9月25日 touzainozomu 詩歌漫遊 山里のそともの岡の高き木にそぞろがましき秋蝉の声 西行 山里のそともの岡の高き木にそぞろがましき秋蝉の声 西行 訳)山里の 陰ふかき岡の 高い木の上に なにとなく心をぞわぞわさせる 秋蝉の声 ○『山家集』上、秋。詞書「山里に人々ま […]