2021年9月16日 / 最終更新日時 : 2021年9月16日 touzainozomu 詩歌漫遊 灰ぐもり空低き日のしめやかさよろこぶ人と都に住みぬ 窪田空穂 灰ぐもり空低き日のしめやかさよろこぶ人と都に住みぬ 窪田くぼた空穂うつぼ(1877~1967) ○『明暗』(明治39年)所収。窪田空穂は、明治から昭和へかけてながく活躍し、どの歌壇にも媚びず […]
2021年9月11日 / 最終更新日時 : 2021年9月11日 touzainozomu 詩歌漫遊 優等生と呼ばれて長き年月をかっとばしたき一球がくる 俵万智 優等生と呼ばれて長き年月をかっとばしたき一球がくる 俵万智 ○『チョコレート革命』所収。優等生は礼儀よく、品もあり、ひとに嫌われず、おおきな挫折もなく、なにごとでも90点を叩きだし、つつがなく […]
2021年9月9日 / 最終更新日時 : 2021年9月9日 touzainozomu 詩歌漫遊 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行 一六九 訳)秋が来たと 目にははっきり 見えないが 風の音に はっとおどろかされた ○『古今和歌集』巻四、秋 […]
2021年9月8日 / 最終更新日時 : 2021年9月8日 touzainozomu 詩歌漫遊 夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへ涼しき風や吹くらむ 凡河内躬恒 夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへ涼しき風や吹くらむ 凡河内躬恒 一六八 訳)夏と秋とが ゆきちがう空への 通い路には 片方だけにすずしい 風がふいているのだろうか 『古今 […]
2021年9月4日 / 最終更新日時 : 2021年9月4日 touzainozomu 詩歌漫遊 風はやみ雲の一むら峰こえて山見えそむる夕立のあと 伏見院 風はやみ雲の一むら峰こえて山見えそむる夕立のあと 伏見院 四一三 訳)風がはやい 雲の一群が 峰を越えると 山容があらわになってゆく 夕立ち去ったこのながめよ ○『玉葉和 […]
2021年9月3日 / 最終更新日時 : 2021年9月3日 touzainozomu 詩歌漫遊 枝にもる朝日の影のすくなさに涼しさ深き竹の奥かな 京極為兼 枝にもる朝日の影のすくなさに涼しさ深き竹の奥かな 京極為兼 四一九 訳)枝をもれる 朝日のひかりは ほとんどまばらで 深々たる涼しさよ この竹林の奥 ◯『玉葉和歌集』巻三、夏 […]
2021年8月29日 / 最終更新日時 : 2021年8月29日 touzainozomu 詩歌漫遊 石麻呂に我物申す夏痩せに良しといふものそ鰻捕り食せ 大伴家持 石いし麻呂まろに我われ物申ものまをす夏なつ痩やせに良しといふものそ鰻むなぎ捕とり食めせ 大伴家持 三八五三 訳)石麻呂どの ひとつ物申したいと存じます 夏痩せに 良く効くとかいう 鰻を捕 […]
2021年8月25日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 touzainozomu 詩歌漫遊 筑波嶺のをてもこのもに守部すゑ母い守れども魂そあひける 常陸国歌 筑波嶺のをてもこのもに守部すゑ母い守れども魂そあひける 東歌・常陸国 三三九三 訳)筑波山の あちらこちらに 番人を据えて 母はわたしを監視する。けれど たましいはもう出会ってしまったのです ◯『万葉集』巻十四。「をて […]
2021年8月23日 / 最終更新日時 : 2021年8月25日 touzainozomu 詩歌漫遊 多摩川にさらす手作りさらさらに何そこの児のここだかなしき 東歌・武蔵国の歌 多摩川にさらす手作てづくりさらさらに何なにそこの児のここだかなしき 東歌・武蔵国の歌 [三三七三] 訳)多摩川にさらす 手織りの布、さらさらと さらにさらに この児が愛かなしいのは どういう […]
2021年8月17日 / 最終更新日時 : 2021年8月16日 touzainozomu 詩歌漫遊 真砂なす数なき星の其の中に吾に向ひて光る星あり 正岡子規 真砂なす数なき星の其の中に吾に向ひて光る星あり 正岡子規(1967〜1902) ◯『竹乃里歌』所収。明治33(1900)年作。「真砂」はこまかい砂。「浜の真砂」で、数が多いことをたとえていう。ゆえに、「数なき」は数が […]