2021年7月10日 / 最終更新日時 : 2021年7月14日 touzainozomu 詩歌漫遊 こぞの夏荒れたる水のあとと聞く道の辺に咲く紫の花 湯川秀樹 ◯『深山木』(1971)所収。前書き「飛騨の平湯にて」。湯川秀樹は日本人初のノーベル賞(物理学賞)受賞者で高名な科学者であったが、漢籍や日本の古典に造詣がふかく、みづからも和歌を詠んだ。中学時代は厭世観におそわれ西行に傾 […]