2021年12月25日 / 最終更新日時 : 2021年12月25日 touzainozomu 詩歌漫遊 風寒み木の葉晴れゆく夜な夜なに残るくまなき庭の月影 式子内親王 風寒み木の葉晴れゆく夜な夜なに残るくまなき庭の月影 式子内親王(生年未詳~1201年) 訳) 風の寒さゆえ 木の葉は散り、空はあらわになってゆく 夜ごとに あまさず庭を 照らす月光 &nbs […]
2021年12月22日 / 最終更新日時 : 2021年12月22日 touzainozomu 詩歌漫遊 神無月風にもみぢの散る時はそこはかとなくものぞかなしき 藤原高光 神無月風にもみぢの散る時はそこはかとなくものぞかなしき 藤原高光たかみつ(940頃~994年) 訳)ときは神無月 風に紅葉が吹かれ 散ってしまった なにとなく、はかとなく 悲しくおもわれる […]
2021年10月26日 / 最終更新日時 : 2021年10月26日 touzainozomu 詩歌漫遊 思ふことさしてそれとはなきものを秋の夕べを心にぞ問ふ 宮内卿 思ふことさしてそれとはなきものを秋の夕べを心にぞ問ふ 宮内卿 訳)おもい憂えること とりたててあるわけでは ないはずなのに。 秋の夕べというものはなんなのでしょう こころに独り問う &nb […]
2021年10月20日 / 最終更新日時 : 2021年10月20日 touzainozomu 詩歌漫遊 旅寝する蘆のまろ屋の寒ければ爪木樵り積む舟急ぐなり 源経信 旅寝する蘆のまろ屋の寒ければ爪木樵り積む舟急ぐなり 源経信(1016〜1097) 訳)旅寝する 蘆で葺いたあばら屋が 寒いので たきぎを切って積んだ 舟が急いでいるのだろう ◯『新古今和歌集』巻十、覉旅。九二七。詞書「 […]
2021年10月16日 / 最終更新日時 : 2021年10月17日 touzainozomu 詩歌漫遊 野原より露のゆかりを尋ね来てわが衣手に秋風ぞ吹く 後鳥羽院 野原より露のゆかりを尋ね来てわが衣手に秋風ぞ吹く 四七一 後鳥羽院 訳)野原から ちょっとした縁のある者を、ああこの涙を はるばると尋ねて来て 我が衣手に 秋風が吹いているのだ ◯『新古今和歌集』巻五、秋下。「露」は […]
2021年6月6日 / 最終更新日時 : 2021年12月25日 touzainozomu 詩歌漫遊 早苗取る山田の懸樋もりにけり引くしめ縄に露ぞこぼるる 源経信 早苗さなへ取る山田の懸樋かけひもりにけり引くしめ縄に露ぞこぼるる 源経信つねのぶ(一〇一六~一〇九七) 訳)早苗をとる 山間やまあいの田の懸樋から 水がもれていたのだな 張ったしめ縄に […]
2021年6月3日 / 最終更新日時 : 2021年12月25日 touzainozomu 詩歌漫遊 花散りし庭の木の葉も茂りあひて天照る月のかげぞまれなる 曾禰好忠 花散りし庭の木の葉も茂りあひて天あま照る月のかげぞまれなる 曾禰そねの好忠よしただ(生没年不詳。一〇〇三年生存) 訳)花の散った 庭の木の葉も こんもりと茂ったので 空たかくから照る月 […]