2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年1月11日 touzainozomu 詩歌漫遊 春立つや愚の上に又愚にかへる 一茶 春立つや愚ぐの上に又愚にかへる 一茶 ○文政六年の作。文政句帖「年立つやもとの愚が又」、自筆本は中七「愚の上を又」。 新年、還暦をむかえた一茶の所感といえよう。年があらたまると、身もこころも清々しくあた […]
2021年4月18日 / 最終更新日時 : 2022年1月11日 touzainozomu 詩歌漫遊 大名を馬からおろす桜哉 小林一茶 ○前書に「上野」。文政七年、一茶が六十二歳のときの句。権力者は命令をする。かれらは高いところから低き者を見おろす。でもそれは人間界のはなし。上野の桜はかれらを馬からひきずりおろす。「おろす」の語がきもで、大名という権力者 […]