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2022年1月19日 / 最終更新日時 : 2024年10月15日 touzainozomu 詩歌漫遊

季めぐり宇宙の唇のさざめ言しろく降りくる冬も深まる  春日井建

季ときめぐり宇宙の唇くちのさざめ言ごとしろく降りくる冬も深まる  春日井建(1938~2004)   ○歌集『未成年』(1960)「雪炎」より。雪を抒情的にみるのは、ふだん雪をしらずに生きる者のつねだ。そのこと […]

2022年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年1月11日 touzainozomu 詩歌漫遊

春立つや愚の上に又愚にかへる   一茶

春立つや愚ぐの上に又愚にかへる   一茶   ○文政六年の作。文政句帖「年立つやもとの愚が又」、自筆本は中七「愚の上を又」。 新年、還暦をむかえた一茶の所感といえよう。年があらたまると、身もこころも清々しくあた […]

2021年12月31日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 touzainozomu 詩歌漫遊

盗人に逢ふたよも有年の暮  芭蕉

盗人に逢ふたよも有年の暮  芭蕉 ◯貞享五年(元禄元年)作。庶民の年末はあわただしい。西鶴の『世間胸算用』にそのさまが活写されている。借金をかかえる者はあの手この手の策略を用い大晦日を乗り越えようとする。もっと悪質な手段 […]

2021年12月29日 / 最終更新日時 : 2021年12月29日 touzainozomu 詩歌漫遊

冬籠りまたよりそはん此はしら   芭蕉

冬籠りまたよりそはん此はしら   芭蕉 ◯貞享五年(元禄元年)の作。前年は、郷里の伊賀で年を越した。 「旧里や臍の緒に泣としのくれ」(貞享四年) 亡き母をおもいこころを痛ましめたその年とはちがって、今年は江戸に帰って歳末 […]

2021年12月28日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 touzainozomu 詩歌漫遊

何に此師走の市にゆくからす   芭蕉

◯元禄二年の年末、近江膳所での作。この年は「奥の細道」を旅した年で、芭蕉の生涯でもっとも油の乗った時期だったといえよう。旅を終えた芭蕉は近江(現滋賀県)を定住の地とする。 「此句、師のいはく、五文字のいきごみに有」(『赤 […]

2021年12月25日 / 最終更新日時 : 2021年12月25日 touzainozomu 詩歌漫遊

風寒み木の葉晴れゆく夜な夜なに残るくまなき庭の月影 式子内親王

  風寒み木の葉晴れゆく夜な夜なに残るくまなき庭の月影  式子内親王(生年未詳~1201年)   訳) 風の寒さゆえ 木の葉は散り、空はあらわになってゆく 夜ごとに あまさず庭を 照らす月光 &nbs […]

2021年12月22日 / 最終更新日時 : 2021年12月22日 touzainozomu 詩歌漫遊

神無月風にもみぢの散る時はそこはかとなくものぞかなしき  藤原高光

神無月風にもみぢの散る時はそこはかとなくものぞかなしき  藤原高光たかみつ(940頃~994年)   訳)ときは神無月 風に紅葉が吹かれ 散ってしまった なにとなく、はかとなく 悲しくおもわれる   […]

2021年12月15日 / 最終更新日時 : 2021年12月15日 touzainozomu 詩歌漫遊

筑波嶺の峰のもみぢ葉落ち積もり知るも知らぬもなべてかなしも  常陸歌

筑波嶺の峰のもみぢ葉落ち積もり知るも知らぬもなべてかなしも  常陸歌 訳)筑波山の 峰の紅葉が 落ちて、積もって 知る人も、知らぬ人も すべてがいとおしい ◯『古今和歌集』巻二十、大歌所御歌。一〇九六。このうたは、前のう […]

2021年12月9日 / 最終更新日時 : 2021年12月14日 touzainozomu 詩歌漫遊

夕ぐれは雲のはたてにものぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとて  読み人しらず

  夕ぐれは雲のはたてにものぞ思ふ天あまつ空なる人を恋ふとて  読み人しらず   訳)夕ぐれどき 雲の果てをみて ものをおもう はるかかなたの 人が恋しくて   ○『古今和歌集』巻十一、恋一 […]

2021年12月4日 / 最終更新日時 : 2021年12月5日 touzainozomu 詩歌漫遊

珠洲の海に朝開きして漕ぎ来れば長浜の浦の月照りにけり   大伴家持

珠洲すずの海に朝開あさびらきして漕ぎ来れば長浜ながはまの浦の月照りにけり   大伴家持   訳)珠洲の港を 早朝に出て 漕いでくると 長浜の浦にはもう 月が照っていた   ◯『万葉集』巻十七。四〇二九 […]

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