2021年4月26日 / 最終更新日時 : 2021年4月27日 touzainozomu 詩歌漫遊 骨拾ふ人にしたしき菫かな 蕪村 骨こつ拾ふ人にしたしき菫すみれかな 蕪村 〇「骨」と「すみれ」という取り合わせの妙。火葬場で荼毘だびに付した骨をひとり一人故人をしのびつつひろう。 春のうららかな野原、あるいは山辺でおこなわれたのだろうか。彼らのかなしみによりそうように可憐な スミレが咲いている。さくらでは大げさだ。つつじでも細やかさがない。スミレこそ「したしき」花にふ さわしく、そのむらさき色こそかなしみに通ずる色でしょう。 Follow me! FacebooktwitterHatenaPocketCopy